日曜の朝、今日は長男の父兄参観日。
といっても内容は、修学旅行の説明会のようなもの。
行き先は、京阪神(奈良→京都→大阪)で3泊4日(最終日は船中泊)
説明会が行われる体育館にパイプイスを並べて、座る生徒達の中に、わが息子は?と見回すと、すこし左に傾いてうなだれ気味でいる後ろ姿をすぐに発見(やる気のなさを、後ろ姿だけであれだけ見事に表現できしているところはなかなかであります)。
さらには、のちの各班紹介の際に、父兄に向いてあいさつするときの、やる気のなさ加減たるや、「修学旅行の説明会でやる気のない中3男子の演技」のお手本のようにすばらしい。
ひととおりの説明が終わったあと、水筒を持っていく件で、一部父兄からの質問が飛びます。
父兄1「2日目、3日目は、旅館で水筒にお茶をいれてくれるとしても、一日目はペットボトルの飲料を持っていかせてもいいですか?水筒に一日目からお茶入れておくと、洗うとか、そのぉ衛生面でも不安ですしぃ。ええ、もちろん水筒は持たせますよ、空ですけど。」
学年主任「ええっと、どうですか?旅行会社の方?」
おおっ、先生いきなりのムチャ振りですね。
旅行会社「ええーあのぉ、一日目は、そのぉ飛行機でして、ペットボトルは機内に持ち込むのではなく、荷物として預けます。あっ水筒もそうですけど」
まったく何が言いたいのかわかりません、完全にスベッてます。
学年主任「ええっと、まあ両方持ってきていただいても結構かと・・・。」こりゃぁ、まぁ、そうでしょうね。
父兄2「現地で、お小遣いで飲み物が買えるのだったら、水筒は持って行かない、ということでもいいんですか?」
確かに、空の水筒といえども嵩張るしね。自由行動中に水筒でお茶っていうのも、どうなのかなぁって気もします。
学年主任「あのぉ自由行動の時間以外は、買ったりする時間がないので、昨年もそうですが、皆さん持ってきていただきましたと思いますよ。」
おおっと、これは、いわゆる、前例主義ってやつですね。
父兄2「旅館で入れてくれお茶は、熱いものですか、それとも冷たいものですか?ウチの水筒は、直接口をつけて飲むアレなんですが、熱いのだと・・・。」
くすくすと、しばらく、おさえた笑いが起こったあと、「あっ、でもそうだわ」と他の父兄も一瞬ボソボソとざわつきます。
これは、なるほどそのとおりだよ、なかなかスルドイ。
ウチも冷水専用のしかないので、「熱いのだと・・・」の後、言葉に詰まった父兄2さんの切実な思いに禿同です。
旅行会社「えぇ、熱いかというと、冷たいお茶ではないんですがそのぉ、えーっと、熱すぎない、ぬるめというかそういう、どちらかというとそのぉ熱過ぎないぐらいの熱いお茶です。」なんてテキトーな答えなんでしょう、これは間違いなく、どんなお茶が出てくるか、旅館に確認していないでしょう。
耐熱用の水筒を持たせるべきなのか、それとも冷水専用のでもいいのか、この答えじゃ、父兄2さんの質問に対する問題解決にはなってませんね。このままじゃ、多分どっちを持ってくるかは割れるでしょう。
さて、我々父兄としては、この答えに対してどう対応するのでしょう?大きな問題ですね。
場合によっては、片方の水筒しかない家庭は、新たに購入するという、大変な家計を圧迫する結果となる恐れがあります。
ところが父兄2さんも、その他もなぜかこの答えで納得している風。なるほど、これは、これ以上事を荒立てず、日本的な慣習によるところの、密室での談合による申し合わせがあるのかもしれないですね。
この問題の解決への対策としては、熱いのだけしかダメという水筒はありませんから、冷水専用の水筒が使えるように、旅行会社に根回しをして、旅館では、冷たいお茶を出してもらうような圧力をかけるハズです。
でもって、ある日、学年の電話連絡網という名の秘密めいた伝達方法で、通知があるハズです。
「プルルルル」
ガチャ「はい、GEROPPAです。」
「もしもし、3年○組の連絡網の○○ですけど、修学旅行の際の水筒は冷たいものしかダメなのでもOKにまりましたので、そのように後の方に連絡お願いします」と。
「了解しました。そのように伝えます。ご苦労さまです。」
子供の修学旅行といえども、父兄もなかなか、大変なことです。