とある作家さんがしまむらに「おたくうちのパクってますよ」っていうメールに対して反応した、しまむら総務部秋月さんのメールを作家さんが公開したことで話題が広がっております。
これに反応して、いわゆる炎上系ネット活動家のみなさまは、久々のデカイ案件にここぞとばかりに燃料を注入しまくってらっしゃる最中で、クリスマスの夜に賑やかな明かりを灯していただくべく皆様の活動に期待しております。
しかしこの件ですが、ネットでの炎上は期待できそうですが、日頃「しまむら」を利用している「しまむら系」な人たちに、意匠権とかデザインの価値とかに、それほどこだわってる人がいるのでしょうか。
というのも、なんとなくこんな会話が想定されたり...。
A子「しまむらネットで炎上だって」
B子「うそ、どこの店が燃えたんだべ?」
A子「ちげーよ、なんかねパクったんだってさ」
B子「え、あんたまたやった?」
A子「しくったぜ、ちぇっ!‥て、ちげーよ、やったのはあたしじゃなくてしまむらだっつーの。」
B子「え!ユニクロからヒートテック上下とフリースジャージ上下(サイズM)パクったの?」
A子「なんで現物パクってんだよ。
つかパクるものが具体的で計画立ちすぎだろ!
そうじゃなくって、デザインパクったんだって」
B子「えぇ~、デザインパクったのかぁ...で、なんでそれが火事になんの?」
A子「なんかね...意匠権てのがあるらしくって...」
B子「いしょうけん??? それ昇竜拳とどっちが強い?」
二人「...。」
(フィクションです。しまむらファンの方にはなんら他意はございません(・∀・))
な感じなんじゃないでしょうか。
「ネット民が騒げども、しまむらとその愉快な仲間たち一ミリも動じず」なんてことも。
この件、現在のところ(12月25日13:00現在)では、メールの対応が不味かったにしても「しまむら」が知っててパクったとは考えられないし、こんなの権利者から申告されないと事実はわかりません。
私なんぞが子供の頃の衣料品店に並んでる服といえば、ラコステのワニは立って傘持ってるし、プレイボーイのうさぎは片方の耳にリボンつけてるし、NikeはMekoだし、adidasは線が4本だったり2本だったり、妙に面長のドラえもんだったりは当たり前でしたね。
東京ディスニーランドが出来るまで日本人はみんな「著作権」や「意匠権」の大切さなんてほとんど知らなかったはずですぜ。
まぁ昔のこと言っても始まらないけど、低価格衣料業界といえば、常に底辺の労働者や生産者を集めた零細のな労働集約企業があたりまえで、生産は布も縫製も中国やらタイやらバングラデシュやらで、そんなところで「パクリがけしからん」なんて騒いでみても、「なにそれ、おいしいの?」のって感じなんじゃないでしょうか。
しかしまぁ今回こうやって問題になりましたからこれから調査や申告が続いてけば、キャラクターやプリント柄のパクリなんてしまむら中探せば山のように出てくるでしょう、型紙なんかまで含めたら、商品総とっかえしないといけないんじゃないですかね。
これを機に、衣料業界で「意匠権ていうものがどうもあるらしい」っていう認識が進めば今回のような悲しい思いをするデザイナーさんも少しは減るのではないかと思われます。(生地と縫製など製造が日本の場合に限ってでしょうけど...。)
ということで、きっちり炎上はしてほしいところですが、秋月さん自身は日頃、わけもなく「土下座しろ~」なんて言ってくるキチガイ相手に、身も心もすり減ってる上に、この騒ぎで、大変なご苦労と心労のことだと思いますので、炎上系ネット民のみなさまには、秋月さんにたいする過度な責任追及や個人攻撃など、またその上で、しまむらさまにおいては本件に関し、寛大な処置をお願いしたいと望むところであります。