2010年の朝です。
雑煮うまい。
あの子たちはね、気づいてないのよ。でもそれは仕方のないことなんだよね。でもわたしや君には、このことの意味がちゃんと理解できている。わかっている。そしてそういうふうににさ、この弱さで、このあり方を引き受けて生きていくのは世界でいちばんたいせつな強さなんだ。これは、・・・・・・あの子たちや、わたしたちや、お父さん、・・・・・・だけじゃなくて、世のなかにあるすべての弱さのための、そしてほんとの意味での強さのための、儀式なのよ。虐げられて、苦しめられて、それでもそれを乗り越えようとしてる、この大切さを知っている人たちのことを忘れないためのものなの。
なあ、世界はさ、なんて言うかな、ひとつじゃないんだよ。みんながおなじように理解できるような、そんな都合のいいひとつの世界なんてどこにもないんだよ。そういうふうに見えるときもあるけど、それはただそんなふうに見えるというだけのことだ。みんな決定的に違う世界にいきているんだよ。最初から最後まで。あとはそれの組み合わせでしかない。」
百瀬の言ったことはすべてがまったく馬鹿馬鹿しい考えかたのひとつにすぎないと心底から思えることもあれば、どう考えてみても百瀬の言うとおりだとしか思えなくなることもあった。
それでもあの夜の百瀬の話のなかには、いっそ蓋をしてなかったことにでしたくてもできない気配のようなものがあった。僕を支えている正しさのかけらも届きようのない部分があり、(略)
コジマのなかに生まれた変化は、コジマが僕に与えてくれた、小さいけれどたしかな明るさが満ちる場所に暗雲のように垂れこめ、そして僕じ自信はその場所からいつかしめだされてしまったのだった。
「忘れるさ」
「忘れたことにも気づかないくらい、完璧に忘れてしまうと思うよ。」
旬の果実を使った甘さ控えめスイーツ 愛媛県松山市二番町2-8-14梶原ビル営業時間:12時~24時30分 定休日:月曜 TEL:089-945-9972 データは2009/11/30現在のものです。 おすすめレビューを見る |