確かすごい昔(30年ぐらい前?)に読んで、かなり衝撃を受けたのだけれど、今となっては登場人物の名前もストーリーも全く覚えていなかったので、再読です。
トーマの心臓 (小学館文庫)
posted with amazlet at 09.09.02
萩尾 望都
小学館
売り上げランキング: 3536
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おすすめ度の平均:
アガペーとしての愛?!小説のような漫画。一巻に3時間かかった
作者は語る、フランス映画が本書執筆のきっかけ
よくわかりません
「愛」を説く作品
読後に、思わずため息が出るような、美しい物語ですね、「愛とは何か」ということがこの作品では描かれています。
愛のためユーリに死を捧げたトーマ。
静かな愛でユーリを見守るオスカー。
ゆがんだ愛でユーリに罪を与えたサイフリート。
激しい愛でユーリの心を開くエーリク。
ユーリは彼らの愛によって、罪を背負い、赦しを受け、そして愛にこたえ、自らが愛を与えるため、神に仕えることを決め、去っていく。
「これが僕の愛、僕の心臓」とユーリに宛てて書いたトーマの死については、はっきりとした答えが用意されているわけではありません。死によってユーリへの愛を永遠のものとしてとどめておきたかったのか?それともユーリの罪を贖うためその罪を背負って死んだのか?
この物語、ユーリ、オスカー、エーリクをそれぞれ中心に読んでみると3つの異なった作品として見えてくるのではないでしょうか。
しかし、近頃の萩尾望都の絵は、どうしてこのころのような、柔らかさなやさしさをなくしてしまったのだろうか?
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