「サマーウォーズ」を観てきました。
前作の「時をかける少女」で大成功した細田守監督作品ですね。
キャラクター、ストーリー、映像、演出どれも高いレベルですばらしい。
すごく純粋で美しいストーリーなんですが、「家族って素晴らしい」って
いう結末がもうひとつ、「すうっー」と腑に落ちてこないのは、大家族の
負の部分が描かれてないからじゃないかなぁ、なんて思いました。
まぁ、かなり複雑というかてんこ盛りなストーリーだし、登場人物もほと
んど内面が描かれていないのは、意図してそういう見えないところを排除
してるのかもしれません。
これは「時かけ」のときからそうですが、キャラクターの作画も意識的に
陰影がほとんどない、のっぺりとした感じに描かれているみたいなので、
監督の表現の手法として、意図的なものなのでしょう。
印象に残ったシーンは、おばあちゃんの家族への手紙(遺言)の一節
「いけないことは おなかをすかせてることと ひとりでいること」
「うんうんそぉそぉ、やっぱみんなで一緒にご飯食べるのがいいんだよなぁ」
なんて「じぃーん」としながら、ふと気づいたんだけど、この映画ひとりで
見ない方がいい。
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