2008/07/14

スカイ・イクリプス@森博嗣(中央公論新社)

「スカイ・クロラ」シリーズの最新刊ですね。

今までの一連のシリーズとはちがい、短編集です。

シリーズファンには、映画公開(8/2)と同時期ということで、こりゃ買わずにはいられません、見つけるや否や即購入です。(シリーズ各巻ともに、さまざまな空の写真の装丁が美しい。)

スカイ・イクリプス
posted with amazlet at 08.07.14
森博嗣
中央公論新社
売り上げランキング: 409
おすすめ度の平均: 5.0
5 シリーズ全て読んだ人に送る短編集
4 スカイ・クロラシリーズは全て読んでいます
5 このシリーズがとっても好きな人へ
5 熟読玩味する。

この「スカイ・イクリプス」ですが、シリーズ5巻すべてを読んでいないとわからない(読んでてもよくわからないけど)内容です。

今までのシリーズ同様、主人公が誰なのかわからなかったり、入れ替わったり、あのときの、あの登場人物の記憶は、実はこの人物のものだったのかってことだったり。

記憶とは、皮膚に刻まれるしわのようなものだ。

人は老いと引き換えに、記憶を刻んでいく。

記憶することを、死ぬことを、選んだのだ。

死を手に入れることで、生きていることを知る。

という部分(正確な、引用ではないですよ。)に、シリーズのテーマが見えるようなきがしました。


余談ですが、表紙イラストが映画版キャラクターデザインを担当した、西尾鉄也氏バージョンのノベルズが発売されるみたいですね。絵的には鶴田謙二のが好きな感じですが、コアなファンならこれも買いそろえるんでしょうね。

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