アニメ銀河英雄伝説 本編110話
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8月31日に無事全編視聴完了しました。
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1982年に小説版第1巻(I 黎明篇)から始まり88年の本編アニメ開始、外伝と私の思春期から青年期にあって大きすぎる影響を受けた作品です。
本作アニメを見るのは多分十数年ぶりで、本編全話を連続で通して見るのは多分今回が初めてです。(まだ外伝があるけど、それはボチボチと…)
30年前(小説は)の作品とはいえ、当時は専制君主制と民主共和制の対決の中で特に民主共和制の掲げる「自由と民主主義」の何たるかを、自由惑星同盟提督ヤン・ウェンリーが「いいかい、ユリアン」といって始めるユリアン・ミンツに説く数々の言葉を自分への教えのように胸に焼き付けたものです。
時代は移って、作品が始まった30年前から国家間やイデオロギーの対立から、大きく情勢は変わり、東西冷戦は集結、戦争は国家間ではなく国家とテロとの戦いに、民族独立戦争から、宗教対立へとその姿を変えながらも相変わらず戦闘による死者はなくなることがありません。
一方変わらぬものとして、中東では、アラブ各国での内戦や革命の名を借りた国家間の利害による代理戦争は対立国の政体が入れ代わりながらも30年前からその対立構造は続いています。
国内を見渡しても戦争をするために憲法改正によって自衛隊を国軍とし、自国の防衛のみならず同盟国との間で集団的自衛権を行使することなどが認められようという動きが本格的になってきました。
戦争は始めるのは容易いが、終わらせるのは困難です。
国際法上においても、国内法においても仮に議会で開戦の議決がされても、その期限や撤退の条件が同時に決定されることはほとんどありません。なぜなら相手国はその定められた期間負けずに計画的に持ちこたえれば敗戦をまぬがれることができるからです。
一度開戦(参戦)した戦争は議会がコントロールできるものではなく同盟国間の安全保障協定において講和条約なりで終戦が同意されるまで継続されます。ましてや、昨今の戦争では、戦争行為そのものが違法という認識もあり、そうなればそもそも違法な戦争を法にのっとってに集結させる手立てはありません。
「歴史を変えよう」とするものたちが見る死屍累々の山の向こうはいつか見たものと同じ景色が拡がっている、そして実際には歴史はだた繰り返しただけなのだということに気付いたときにはすでに取り返しがつかないことになっています。
「愚者は経験に学び賢者は歴史に学ぶ」という言葉が真実であれば、まるで出来の悪いリメイク映画を見続けるように戦争を繰り返すこの人類には賢者は存在しないということだろうと思います。
110話全部見るのは大変だけど、本作はネットで政治ネタをグダグダつぶやいてる時間があるなら、今スグ全部やめて本作を見ることをオススメします。
あと、身近な人たちへ、しばらく妙に小理屈こねていろいろ語りがる口調がウザくて迷惑だとおもいますがスグにもとにもどると思いますのでそのへんはよろしくご容赦ください(・∀・)
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