Photo By Nonaka Oikawa |
自宅周辺は蝕の直前から雲が広がり残念ながら欠けていく様子は見られなかったのですが、23時あたりの完全に地球の影に入ったタイミングから1時間弱ぐらいの間、月蝕を見ることが出来ました。
赤い月のまわりに無数の冬の星たちが輝く光景はとても印象的で美しかったですね。USTREAMでも多数放送されていましたので、随分久しぶりにじっくりと月の姿を見た夜でした。
照明でいっぱいの明るい夜に慣れた今では満月は空を見上げないとわかりませんが、僕が子供の頃住んでた田舎では、少し集落を離れると、夜は月明かりがなければ真っ暗な闇に包まれるようなところでした。
僕たちの住む町には大きな川が流れていて、冬、満月の夜に沈下橋を渡って家に帰るとき、対岸の阿讃山脈の稜線、風に揺れる土手のススキ、上流にかかる鉄橋、川原の石のひとつひとつ、そして橋脚で流れを乱し静かな音を立て輝く川面...、月光はそれら一つひとつを青く照らし、昼とも夜とも違う光の世界を映しだしていました。
太陽があるときに月は見えないように、街の明かりが月や星の輝きを隠すように、月光が星の輝きを隠すように、より強い光の中では、小さな光は見えなくなってしまいます。
しかしそれらの輝きは、見えているときと変わらずそこで同じように輝いています。
太陽があるときに月は見えないように、街の明かりが月や星の輝きを隠すように、月光が星の輝きを隠すように、より強い光の中では、小さな光は見えなくなってしまいます。
しかしそれらの輝きは、見えているときと変わらずそこで同じように輝いています。
見つけたいものが見つからないとき、強すぎる光から一旦遠ざかってみると、見えなかった小さな輝きを見つけ出すことができるかもしれないですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿