森博嗣の原作のシリーズも好きな作品で、さらに押井守監督が手がけるってことで、
GEROPPAにとっては、かなり期待していた映画です。
作中では、主人公のモノローグで、次のようなセリフが語られます。
それでも……昨日と今日は違う永遠に繰り返されるような、日常の閉塞感の中でも、そこに希望は必ずあるんだということを、作品は語っています。
今日と明日も きっと違うだろう
いつも通る道でも 違うところを踏んで歩くことが出来る
いつも通る道だからって 景色は同じじゃない
今回は、脚本を「伊藤ちひろ」さんが書いているということで、これがよかったですね。押井監督の脚本だと、どうもセリフが理屈っぽくなりすぎるんですよね。
映像のほうは、CGでの戦闘シーンの迫力が圧巻です。
精巧にCGで構成された戦闘機の質感や動き、カメラの視点、などどれもすばらしい。なんといっても空の美しさがすごい。
また、効果音ではエンジン、プロペラの音や、機銃の発射音、爆発音などリアルな迫力に圧倒されます。
押井作品ではめずらしく、俳優を声優に据えてますが、菊池凜子の「草薙水素(クサナギ・スイト)」は、クールながらもわずかにふるえるすこし甘い声が、とても印象的でいいですね。
加瀬亮の「函南優一(カンナミ・ユーイチ)」もぴったりはまってますし、谷原章介と、栗山千明は、ともすればボソボソと喋る他のキャラクターの中で、華やかさがあり、すごくいいバランスです。
映画のラストは原作と違う展開となりますが、1本の映画のストーリーとして完結させるには、これでいいでしょうし、このラストも好きですね。
あとエンドロールの後に、重要なシーンがありますので、最後まで席を立たないように。
いい作品なので、本作がヒットして、原作の各話のストーリー毎で、シリーズ化されることを期待してます。
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