今回株式会社アスリートが経営するレストランにおいて食を扱う企業として看過できない状況となり、当該企業とのフランチャイズ契約を解除する決定にいたりました。
また今回の事態を重く受け止め、全社の安全管理体制の周知徹底を図るとともに、全店舗での安全監査を実施し、他の店舗において自主基準を逸脱する行為が無かったことを確認しております。
(略)
われわれから積極的な謝罪告知にいたらなかった事、お客様には多大なご迷惑とご心配をおかけした事を心よりお詫び申し上げます。
些細な(と当事者は感じていたのだろう)ルール違反でも、そのことに対して従業員になんらかの処分を行った場合、内部告発による(告発者の意図する範囲を超えて)、マスコミへ情報が伝わるリスクを、想定していなかったんでしょうか?
日本マクドナルドのような会社でも、いざ自分のこととなると、情報公開の重要性ということに対する判断を誤ることがあるということですね。
このフランチャイズ企業の従業員に、どのような処分が下されたかは明らかになっていませんが、食品衛生の問題に対するリスクが大きくなればなるほど、その現場で関係者に下される処分が、相対的に重いものになっていることは容易に想像できます。
船場吉兆の問題でもそうですが、従業員が自発的にこのような改ざんを行うことが、その人自身になんのメリットももたらさないし、直接敵または間接的な、上司(経営陣)からの強制力が働いていると考えるほうが、腑に落ちるし、実際ほとんどの場合はそうでしょう。
このようなケースで、従業員になんらかの処分が行われた場合、報復として(反省という場合もあるかもしれませんが)隠蔽された事実を、自身のメディア(ブログやSNS)で告発するということは、少しばかり想像力をはたらかせれば、簡単にわかるはずなんですけどね。
個人が、簡単で自由に情報発信できるメディアを持つ現代、企業経営者は、些細なことでも、情報を隠蔽または制限するなどということは不可能だということを自覚し、情報公開の最優先という唯一正しい選択を、条件反射的にできるように、常に準備しておかねばなりません。
2 件のコメント:
船場吉兆の問題で、元アルバイトの女性が、パート従業員が会社の役員から、期限を延ばして販売するよう指示を受けたと記者会見を行ってましたよね。(責任転嫁された鶏の卸元さんも反論してましたね)どう考えても上層部が悪事に関与していたことは明らかですよね。うそをついても、今の世の中、色々な形で情報発信できるのに、必ずばれますよね。なぜもっとお客様や取引先に対して、誠実にビジネスをおこなわないのでしょう?長く企業を存続させる為にはやはりまじめにやることが一番じゃないでしょうか?
雪印、不二家、ミートホープ、赤福、近場では加ト吉さん、経営者及び上層部の人間は、もっと世間に対して緊張感を持って会社を経営するべきでしょう。個人的には「白い恋人」、再販売は早すぎると思ってますが・・・。
>ウィットさん
コメントありがとうございます。
「まじめ」とか「正直」に対する世の中のもの差しが、常に変化していることを知り、自分の中のもの差しを調整することが大事です。
船場吉兆の湯木取締役だったっけ?あの人なんかは、あれが正直な対応だと思ってたんでしょうからね。長い間調整しないから、大きく狂っちゃったんでしょう。
調整するには、お客さまと向き合うことが大事ですね。そして常にお客様の気持ちを一番近くに感じられるよう、自分を変え続けるってことなんじゃないでしょうか。
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